翻刻
【右丁】
雛見世【薄黄色囲み】
花のころ見る人むれてやまとなる 草のや
吉野内裏とならふ雛店 冨芳
綿かふる箱入雛をほしさうな 鶴告亭
嫁かこゝろの内みせの前 夜宴
倭歌とはうらうへに古今雛 清之舎
鼻うたましりそゝる見物 千代住
両天の傘もて雛の前店を 馬遊亭
ひやかしてみる照りふる人形 喜楽
軒下をいく度廻りて御車を
ひかしてそ買ふ雛の見物 俵舎
あしもとをみて 桜園
売る雛を口先て 勝波
ふみ倒しにも
いける内見世
つかまへてはなさす 勇々館
客へ目隠しをしたる 道草
ひひなに手を打て売る
【左丁】
海のなき国かとそ思ふ
汐干かたみのあるかひに 語真衆
しなのありける 喜樽
【右歌下段】
落穂をも拾ふ姿の汐干かた 語安台
雀の化したはまくりやとる 有恒
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帆のはらむ
南ふく日の汐干狩 槙のや
女嶋うと思ふひとむれ
汐のさす蜂の
すさきをあさりつゝ
子安貝とる妹か
こしほそ 陽月舎
汐干する沖にて得たる
石かれひ人にしらさて 森風亭
家つとにせり 波都賀
ほうろくももてる汐干の舟の内
かはらけ色の妹かこしまき 五葉園
松蔭
汐干【朱囲み】