翻刻
【右丁】
桜草売【朱囲み】
よそほひし蝶々髷の少女等に 伶月舎
跡したはるゝさくら草売
あらき風へたつる戸田の
さくら草むしろを花に 雲井園
かこひてそうる
さくら草売るも
あすかへ残さしと 望上庵
元直になけるかはらけの 貞丸
鉢
【右歌下段】
桜草戸田の
渡りゆ請売に 鶴のや
江戸をうねりて 松雄【雉カ】
流れ商ひ
【上段左端】
直をつけし
風替るなと
其人をこちへと スンフ
招く桜草売 望月楼
【右歌下段】
雨風もしらぬ嵐と
おもふらんいやねきらるゝ
桜草うり
常村田
緑洞園
【左丁】
【上段】
桜さく上野は江戸の
大錦三枚橋を人の 六朶園
つゝき絵
隅田の花なかめたらいて
夜桜に下ふしするもよき
枕はし
伶月舎
夜嵐のさそはぬ
うちに行んとや誘ひ
だされし花見連中
瀧のや清麿
雨風に
よわき
桜を
はしらとも
力ともする花の
かけ茶や
板ハナ
六源園寿々雄
【下段】
樽の酒かろくなるまて花を見て
しりはいよ〳〵おもくなりけり
板ハナ
末広庵老泉
味酒の三輪の山路の
桜より上戸そひとり 都柳園
杉をたつぬる 守安
花見【朱囲み】