翻刻
【右丁】
鳥追【薄黄色囲み】
高輪に海上
はるかと鳥追の
唄うたふ声のそく
武者窓
伶月舎
【右下説明】
先会倭人物に女太夫
門付女有て姿似より
たれは此鳥追は古代の
さまを模写するなり
立斎
【上段】
鶯も雀も
来なく軒へ来て
百さへつりに
ましる鳥追
板ハナ六源園
寿々雄【この字コマ4の62行目にも出ていますが「雉」にも「雄」にも見えます】
飛〳〵に潜る
場末の松かさり 風柳庵
鳴子の方は行かぬ 舛丸
鳥追
【下段】
餌さし町鷹匠町も
おそれすにこゑ 万時庵
かしましく唄ふ 拍木
鳥追
【上段】
かゝる世にあふむかへしの目出たさを
いふ門礼のあとに鳥追 いせ松坂
芦花楼汝友
【左丁】
太神楽おはくろ獅々を舞ふそはに
口あいて見る人もありけり 語同堂
春道
【下段】
太神楽よひ込
門の削りかけ乱す
うつもや風の獅々舞
秋のや改
花屋
【上段より少し下がる】
太神楽うはき女房を留主におき 輪湊楼
ひたひに梭の角はやす曲 停舫
つむし毛とみる
削りかけ釣る軒に 伶月舎
舞ふて落せる
太神楽獅子
七やしき行も
まはりて太神楽
初おはくろの
獅子舞ひそする
松の門鶴子
太神楽玉まろはすは
鶯の産れし竹の 都月庵
籠まりの曲
太神楽【薄黄色囲み】