翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 13

ページ: 13

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今しはしまちてみむとて泊村を立出ておぶつたかほこ 過行は市川山本柏原夢にもしらぬ高木の里廻り〳〵 て行程に同十四日の晩には湊村にそ泊りける亭主か 心よく咄す我も常ならは亭主にはまけましけれと 物思ひに草臥たり吁心くるしや枕引よせ寝にけり 翌日又/夙(ツト)に/起(ヲキ)て東をさして行に十五日の卯之刻に 彼船/八の戸(ハチ ヘイ)金浜といふ所へ寄たり本より/下碇(サケイカリ)あれは 浜より七八丁沖にかけとまりける其時に我心先何かは 不覚とやせん角やといふて水主と只二人浜面を走り 廻り兎角こころも定まらす先其村の名主平次五郎 か本へ行て始終をかたり今は村中に頼ミ船を引付 材木取上湊の川へ/廻(マハ)し船/繕(ツクロ)ひ致し度といふに平治か いふやう尤貴方の船なるへし去なから此浜へは/潮寄(ウシホヨル) 所なれは岩木そうま仙台其外諸浦の船とも流れ よる事多く何れも公義へ断て/検使(ケンシ)を/請(コヒ)証拠を 糺して請取也先御辺ハ八の戸へ行断を立へしといふ 其時われらいふやうそれは破損船の事ならん我等の 船は子細なし証拠の違ふ物ならは船は貴方にま