翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 15

ページ: 15

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けるは仰にては候へ共事に社より候へ今にも風出れはあ のあら磯に有船なれははや流れ申すなり然れは 何の詮もなし只御/免(メン)ありて浦人を頼み船をたすけ 度しと様々に申けれは両人腹立して奉行たる者か 分て事をしらするに其上に何かといふそ藤七つれて 帰れと怒りて奥に入けり是非なく宿へ帰り其日を 待こそ久しけれ浜に居る水主ハ翌日夜をこめてそ 八の戸に来りいかにといふにされは此通也明後日の早旦に は船請取へきか此浦の者共は中〳〵頼まれましといふ汝は 急き大畑へゆけ水主共をよひつれて参るへし船請取 なは引舟を頼て湊の前へ廻はすへきそいつより急けと 申含めて出しけり扨も此ほとはいつよりもよき天気かな いまた仏神も捨果給はすと心中に祈念して社待 たり其間に彼代官舟奉行金浜近辺の/在人(サイニン)を 集め船を引付/鈇(ヨキ)/鐇(マサカリ)にて散々に切わり/釘鉄羽(クキカスガイ)諸 材木船道具はいふに不及其辺の田の中山の奥にかくし 入たり是をは夢にもしらす八の戸にたゝ/茫然(バウゼン)と して居こそはかなけれ其内に六月十八日に成に