翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 24

ページ: 24

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色つきて今初鳫もかうり山猶行末の善悪を何とかきくの 花■や情もしらぬ其宿の人の心は■柳宿の御方か顔 くせハあれさひとての宿とかや覚ははや仙台の内とや 爰社伊達の大木戸に其名を得たる高綱のせ先陣の手柄 の跡今にかくれも中々にかたく思ハヽ石川屋我其宿に 旅寝して宿に心を金崎の水沢にして沢辺宿不思議 の縁に奥州の衣川とハ是とかやされハ国本にて聞及し 古跡なれハ川のほとりを見廻すに渕に真菰も生て砂川 なり三十間余の土橋あり橋を■らふかやまてしハしみれハ 浅くもみゆるやむかしの事のなつかしさにもすそをからけ 其まま川をハ渡る水はすくなけれと中〳〵す川にてよほと 濡たり中の瀬に上り先すそをしほりて休らひむかし 軍に武蔵坊しのふか矢に中りて立なから三十八の卯月の 浪と消られしハ爰のほとか彼かと上下一二三へん是里 廻りて兎角して此方へこそ其比三十余りの女一人なたら かなるか川端に塵うち払ひて居たりしに立寄爰の 事を問ふに女のいひけるはされは此所ハいにしへ名将 の住所なれハ中〳〵見所多しとかや女なれハ細かにハ知