翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 34

ページ: 34

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移し/難波(ナンバ)方より日々に/潮(ウシホ)を汲ませ六条河原をは 千賀のうらはと号し籬か嶋をかたとり池辺に うしほをよよくませ小原醍醐の奥より日々に塩木 をはこはせ河原の陰にて塩をやかせ/周茂叔(シウモ シク)の菊 を愛せしむかしにも■■【趣く?】一生御遊の便所となし 給ふとや爰は其根本なれは誠に心ある方は 珎しき詠も有へき也責ておろかなる心なくさみに 「いにしへの千賀の浦半に来てみれはあはれに残る塩釜の跡 「みちのくは千賀の浦半と聞つるに遥々きぬる旅の空かな それより又町に帰り/去(サル)家にて煙草のみて暫く休らふ 亭主のいひけるは是そそもいつくの人なるや我いひけるは されは加賀の者江戸へ通るか此松嶋塩/竃(カマ)の景を聞 及ひしにまさりて/幸(サイハイ)たち寄申すなりはや日の暮 て候に一夜の宿をかし給へ亭主かいふ様安き事なから 爰は仙台近けれは諸事に法度つよく御身の やうなる/独人(ヒト〳〵)には殊に宿をかさぬなり此町にてもかすへき者は おほへす仙台まては七里なり夜の四ツには/着(ツカ)るへしまかふ 道もなしといふはや日も西に/傾(カタフ)く也しらさる道なれは