翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 43

ページ: 43

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宿のかり枕■【夢?】し結はぬあたし世に山口村の西にこそ睦奥 の忍ふもちすり誰ゆへといにしへ人か読たりし名石の候が 今もむきの葉にて文をとなへてする時は文字出るは奇特也 千引の石共いふなりと道行人か語れとも亦一里の寄なれは 脇にみなして行程に八丁目を打過て見るに心のみたるゝは二本 /柳(松歟)の宿とかや爰こそ丹羽左京殿十二万石の所也誠に町や の有様ハ知行に杉田の宿過てはや本宮と聞からに神の 利生のあらはれて我か願ひ言の葉も心の儘になるならは 四方に其名は高倉の宿にも今はかうり山/笹(サヽ)川/須(ス)川 笠石のつきせぬ里は久米の石やぶき嵐身にしみて 大あこ宿の山影を流て落る小田川の末は何■と 白川や爰こそ名に聞し奥第一の要害なり誠に唐土の 安禄山しゝめいしうほつしやうこんは百千万にて来るともいかて 通さん二所の関と語も本多能登殿の十二万石の主 にて末万歳とうとふ声旅寝の床に夢さめて夜も 白沢の峠にて四方の景気を詠るに/漫々(マン〳〵)たる田の面 万町か沖ともいふへきか鹿の子またらの村の景たと ふへき所もなしそこなる茶屋に休みてあたりの事共