翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 48

ページ: 48

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依て威をまし人は仏神の徳に依て運をそふ仏神必道あり道必 教あり教必法有故に天下の人民不_レ信といふ事なししかれは 当寺は忝も日本将軍の守護神とや我今度の是非明白 にあきらめ給へと/肝胆(カンタン)碎て祈懐中より観音経を取出しりやくがう 不思議の所をはたからかに読終て扨仏前に下向し夫より本郷を 上りに神田明神へまいり爰にても祈念をこらしさい門にたち出江戸 中を見廻せは日本国の/主(アルシ)の住給ふ所なれは/愚眼(クガン)に及ふへき にあらす実や此御城は太田道観の夢想を得てきつき 給ふ所とかや前は滄海漫々たり/後(ウシロ)は月の入さの山もなし 日本国の諸大名屋形を並へ立られたり扨東西南北の町屋の あらん限りは中〳〵目にも及はす四十八の見付の御門は光りかゝ やき見え渡る唐土の始皇帝阿房宮はいさしらす我朝神 武より以来此御世の有様大きなり共結構共言葉にも 尽かたく弥御代長久安全に万々歳もかはらしと人の語るも 面白やけふもはや暮方やいつ迄みるともあきあらしよしや 吾身の思ひの色を訴訟せは爰にて年をも送るへし折 ふしに尋んとそれより町へ出て爰やかしこと廻るほとほと 多き人々なるに知音の人のあらされはとかくに今は我国の