翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 63

ページ: 63

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申さふ我斗にて申せは亦先日の如くそと假初にいふたり山田 また曰されはよ彼者共に一往聞しか其方の/言分(イヒブン)とは事替り 船浜にてつふれしを浦方の者共が出合諸材木等有まゝに取 上渡すへしといふに請取らすして今爰にて/言度(イヒタキ)まゝに申し以の 外の偽りや/何(イツ)くにても主ある物を取事なかれたとひ船破損の 時は助船を出也不叶してそこなはゝ其諸材木道具迄取上て三年 まて待て主に渡せよと有天下の御触を日夜朝暮に聞なから 不埒の義を致さんや不思寄事そといへり其時われいや〳〵爰にて事を つつみいひまけてはよしなしと思ひのひ上り去程に是へ出し候へ天下の 御法をよく知たる人達そ船の着し砌金浜の平次五郎にことはれは 常〳〵の御触なれは/自力(シリキ)にては渡さぬそ八の戸にて断はれと申し 行て断れは御障入とて三日留置其間に御代官船奉行浦里を 集て舟を引付切破せ/釘鉄羽(クキカスカイ)は申に不及諸材木道具等/爰彼(コヽカシコ) に隠す去に依て屋さかしもならすと有か様の事をしなから天下 の御触を知たりとよくも/言(イハ)れたりいやはや申されと高笑 をして申せは彼藤こゝちよけにて申たり/言(イヒ)たりと/背(セナカ)を突て 悦ひける山田せきてなふ船頭百姓共は責ての事奉行たる者か左様 の事を致さんや四郎左衛門と云者は船の作法もしる故に此度国より申