翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 67

ページ: 67

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畏て候内所に/少(スコシ)相談の事候故今暫船頭に御またせ被下と あり扱ひ共言出さす亦伝奏へも出さす四十日斗もとかく の音もなき故に或時は加賀爪殿の乗物にすかり又或時は小笠 原殿の御出を待て私遠国者に候へは御了簡有て彼者共を 船の敵に取て下され候へ私越度に聞召候はゝ何様の御仕置 にも仰付らえ候へいつれにも急き御沙汰頼上ると詰掛て 申すに暫く彼者共に相談有そと仰らるゝ時も有又つよく 申す時は扨にくい船頭かな断をも聞すしてそれ程つよく いふ事は且は奉行をはかくしめるかたとひ万々の理有共奉行 に/楯(タテ)を/突(ツカ)は/却(カヘツ)て/己(ヲノレ)か非と成へし天下の公事をするものは 二ケ月にて埒明事と思ふかと/散々(サン〳〵)に/叱(シカラ)るゝ時も有甲斐殿が しかれは山城殿は又船頭か申所も尤や/頓(ヤカテ)て埒明へきそと 有山城殿かしかる時は甲斐殿にまたかくの給へりそのしから るゝ時は扨も情なき事共かななましひなる事を仕出し今 年や明年は埒明まし然れは爰にてつかふ銀もなし御両方 の家老衆は中〳〵今年やなとには果ましといふ後は何と成 へきと思へはいとゝ口惜くて涙の出る時も有又或時はふかく成 たとひ何に成とても今更誰をかうとむへき只天運よと思ひ