翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 68

ページ: 68

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直して訴訟に出る時もあり或時は大膳殿より宿をよひに 来る後藤何事かとつれて行彼山田柴田両人後藤に馳走 していひけるけるは彼者共を公事場へ出し一たひけつさせんと /究(キハメ)しに先日佐右衛門方にての口上なれはたとひ理あり共船頭 に/言負(イヒマケ)へし兎角此上は御手前を頼む也船頭か南部より是迄 来る路金にて堪忍させてくれよ其礼には御分にも鼻紙代 を出すへし万事は頼むと云はれける後藤承り仰の通船頭に 申すへきにて候去なから金子とあらは五百両船の敵といはゝ 代官船奉行也と常々船頭が申候少斗にては合点仕る 間敷候へ共先々申てみるへしと頓て帰て角といふ我聞て思ひ もよらす金も不入あの六人の/奴原(ヤツハラ)を金浜にさらさすは見て 笑はるへしと申切て居る時大膳殿よりは船頭かつよく訴訟する 故に加賀爪小笠原殿よりは日夜の使来る也何とそ頼入そと 今よりは其方も大膳屋敷へも出入あれなと云て/様々(サマ〳〵)に頼む 我等は中々不聞後藤も今はあきれたり頓て国の屋敷 に此よしを聞召何れも御寄合有て我を召て今は大膳殿より 扱ひとあれは公事は早勝也申/募(ツノ)りて今少金を多くとり たりとて最前の損かいゆる事にも非す然れは彼方は大名