翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

海陸世話日記 - 翻刻

海陸世話日記 - ページ 89

ページ: 89

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何町より何れ迄そ火ははや/留(トマ)りたるか■■【尊丈?】其辺も焼たるか 我兄の家や/伯母(ヲハ)や/伯父(ヲチ)也親類や語れ〳〵と問程に中〳〵道 もはかゆかすやう〳〵として松坂に着其夜はそこに泊り翌日 /夙(ツト)に立てあのゝ津より又北国へかゝりける音に聞えし石居田 の流の末窪田の宿いつまて行ととをく野の銭懸松を弓手 になし高野の茶屋にやすかたの村うち廻て行程に今松原 に/椋(ムク)本の伊賀路の山を見渡せは皆うら枯に/葛原(クスハラ)や古間や川 に来てみれは昼夜を不_レ/舎(トヽメ)行水を何とかせきの宿とかや地蔵 菩薩を伏拝み音に聞えし探幽か写し兼たる筆捨山北に 見なして行程に一の瀬越て鈴塵川坂の下町明神を静に ふし拝み峠の茶屋に事問へは爰そ田村の将軍の鬼神と 戦ひ給ひたるむかし語もかにか坂伊勢と近江の境川 渡れは爰に田村/堂(ダウ)土山ふかく分入れはかいかけ山も雪ふり ていとゝ物うき石原の向ひ頓て岡本や布引山をは白妙 に今やさらすとうたかはる千里を行も我なからしはしは 爰にも八日市越川河原に鳴千鳥音高宮の宿過て/雪吹(フヽキ)の 山の白雪は富士共みゆるしめしか原小野の宿より見上れは 磨針山に吹風のばんばとするは鳥本や米原宿の細道を