琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球沿革志 上 - 翻刻

琉球沿革志 上 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

【右丁】 其国に無物は虎票豹犀象熊羆豺狼 人物略朝鮮に似て又一種別なり詞も中国と通せす此方 とは同しき事多し神儒佛ともに尊敬し 本邦の風儀を 習ひ和歌を詠し猿楽謡を興行し書道は我国字を学ひ又 大橋玉置等の和様を学んて能書あり 国人女は家内を主り男は耕作をし商売を勤む常に琵琶 三線を鼓き楽みとす其地奇産なければ商売通ぜす民貧 帽帯の織物錦等は唐土閩の地より渡るものを用ゆ其国 唯蕉布を製す《割書:首里に出す|を上好とす》麻苧之に次く大平山に太平布 を出し久米糸及ひ綿を出すのみ 【左丁】 人物其服飾を殊にするのみにして家居器用言語本邦に 甚だ似れり伝信録琉語あり数目通計凡十有五門其訳悉 く和語なり又家居器用図説あり皆本邦の製に同し又医 師茶道を僧形とし或は糯米に亦小豆を加して蒸飯とし 相餉るが如き又男女食器を同せず各具を設て別食す此 等の風俗相同し 其国古文字なし始祖舜天より《割書:舜天は則源為朝の子なり|其事は世系舜天の條下に》 《割書:記せ|り》始て国字あり則 吾国の伊呂波なり《割書:伝信録曰琉球|字母四十有七》 《割書:名伊魯花自舜天為王時始制又曰其国僧皆游学日本|帰教其本国子弟習書今見杲然其為日本国書無疑也》  按するに言語声音は水土の然らしむる所以なれは琉