琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球沿革志 上 - 翻刻

琉球沿革志 上 - ページ 24

ページ: 24

翻刻

【右丁】  軽小にして千掬に盈す千毎に国銀二分二厘凡五貫銭  僅に銀一銭に折す其来こと已に久しと云  婦女脂粉首飾なし手背皆青点あり五指脊上黒道直に  貫て甲辺に至る腕の上下或は方或は円形を為こと等か  らず女子歳十五なれば即針剃して墨を以て之を塗る  歳々増加す官戸皆然り  国人書を作る皆臬に寄らず倒に紙尾を巻て左手に掌  中に箝頓し懸腕にして之を書す筆は鹿毛を用管帽と  もに此方に同しく短管長四寸餘と云  燈は此方の懸行燈に燭を用王宮内皆然り民間の燈は 【左丁】  多く燭を用ひず木を以て燈を作り四方紙を糊し油碟  を其中に籠め席上に置く  扇(セン)は蕉扇なり円なる者を日扇とす男子之を用ゆ婦人  の用る者は其傍を欫て欫月の如くす之を月扇と云官  民《振り仮名:摺疊扇|タヽミオウギ》を用ゆ冬夏ともに大帯の間に挿みて飾とす  末広は僧人の用る所とす団扇(ウチハ)は惟王宮中之を用命婦  或は賜を受て始て之を用ることを得ると云  茶碗(チヤワン)茶托(チヤダイ)茶帚(チヤセン)皆 我邦の製に同じ  烟架 又我邦の製の如し室中数具を置き人前各一具  を置く一奩中《振り仮名:火炉|ヒイレ》一《振り仮名:唾壺|ハイフキ》一《振り仮名:烟盆|タハコホン》一あり