琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球沿革志 上 - 翻刻

琉球沿革志 上 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

【右丁】  室中皆地席して坐す椅桌の用なし飲食の諸具皆低小  以て用に便りす其 本邦に同して殊庭に異なること知  べし  榼士夫の家郊飲するに各一具を携ふ民家の食榼は方  或は円皆三四層に作る本邦の提重或重箱食籠なり其  図を見るに此方の製に異ることなし  罏は此方の茶弁当なり水火罏と訳せり 云国王秀才二  人に之を値せしめ客出遊すれば則携て以て随ふと云  市に入る貨物肩担する者なし大小累重皆首に戴く即(タトヒ)  大甕束薪と雖ども皆然りと云是又 本邦も又然り 【左丁】  土妓市中を行くに暑月衣襟上亦紅■【※】を用て領掖の間  に縁す此を以て識別す良家市に入る手に尺布を持し  て以て自別と云是雑戸を別の制ありて善し  舟 貢舶の式略福州の鳥船の如船掖に櫓を施す左右  各二船長八丈餘寛さ二丈五六尺明の洪永中は海舟を  賜ふ後使臣工料を備へ改造る今代は自造て式の如し  各島往来通載の船は大小皆頭底底板鱗次す小船は皆  獨木を刳て之を為る極て軽捷なり村民漁戸皆之を用  一舟戴るに勝されは則双へて用を為しむと云  国中車なし山谷に宜き所にあらされは也 【※糸偏に旨で「きぬ」の意の漢字】