琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球沿革志 上 - 翻刻

琉球沿革志 上 - ページ 26

ページ: 26

翻刻

【右丁】  馬高さ七八尺なる者を絶だ少なりとす蹀躞として善  行山路崎■沙礫の中に上下して顛蹶を見ず此則其習  所なり山に上り水を渉れは則馳す明代馬を貢せり明  末より貢を停む其馬飾の図説を見るに又本邦の製に  異ならず唯国人皆鞭を用すして樹梢を折て鞭とし馬  より下れは即擲捨ると云能騎ものは縦控して速に行  しむとなり 宦家の女人馬に騎る領を擁し面を蔽ひ  多く鞍上に側坐し両足一鐙に共にす人控して徐に行  と云へり  弓箭 弓長さ七尺餘則此方の大弓なり箭は唐山の箭 【左丁】  に比すれは短きこと一握許と云射る時は必ず地に卓す  靶を執る時正中に在らずの下の窄処に就く絃を扣て  矢を発つ発して甚遠からず二百歩の外は未之を見ず   按るに弓箭の製は本邦の製にして発を遠からざる   は射る時弓を地に卓し又其箭短き故なるへし是其   人力足ざる故ならん乎  米廩 地を懸ること四五尺遠望めば草亭の如しと云下  に十六柱を施す柱間の空処人行を通すべく上に版閣  を為る官倉皆此の如し村民は或は数家共に一亭を為  り米を其中に蔵め日を分て守望すと云《割書:按るに蝦夷の|倉廩又是に同》