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【右頁】
く父業を紹き精を励まして治を図り曽て百僚
に職を授け臣民に簪冠を班つ是を以て百姓命
に安し分を守る尚真諸按司の采地に住するこ
とを止め皆聚めて首里に居らしめ遥に其地を
領し毎歳督官を遣し之を治むるの制を定む嘗
て謂へらく旧制は地を画して按司を封す按司
各々城地に拠り互に争闘し兵乱息む時なし若かす力
を聚め兵柄を収むるの全きにはと乃ち按司を
聚め遂に刀劔弓矢の属悉く之を府庫に蔵め以
て護国の具と為すに及へり但王子を今帰仁に
【左頁】
遣し北門を監守せしむるの制は猶旧に依る又
三府三十六島に令し重て経界を正し納税の法
を定む又旧制国君の薨するや侍臣 ̄ノ寵を受るも
の皆殉死す尚真曰彼も亦人の子なり豈に忍ふ
へけんやと遂に之を禁す治道大に明に政刑咸
く備り国内始めて晏如たり尚真の生るゝや父
尚円卜部に命して之を筮せしむ卜部曰く某の
日城を出て南行し始めて逢ふ者を以仮父とな
さす福寿彊りなからんと尚円其言に従ひ左右
に命して世子を抱き南行せしむ途に阿擢莘と