琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 中 - 翻刻

南島紀事 中 - ページ 20

ページ: 20

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余年群臣割拠して互に国を争ふ予れの生るゝ や天下を治むへきの奇瑞あり十年を出てすし て海内一統に帰す是に由て三韓琉球遠邦異域 塞を款き来り享す今や大明国を征せんと欲す 盖し天以て我に授くる所なり琉球宜しく明春 出師の期を候ち肥前の轅門に来り謁すへし若 し懈りて期を愆らは必す水軍を発し島民を鏖 にせんと又秀吉義久に令して曰琉球は薩摩の 所属たり速に其兵を徴し征明の役に従はしめ よ遅滞せは討伐せんと義久老臣に問ふ老臣等 議して曰琉球海南に僻在し安を偸み武に慣れ す其兵を徴せんより寧ろ糧食を課するに如か すと義久其議を以て稟す秀吉之を聴るす義久 使を琉球に遣し其旨を伝ふ限るに明年二月を 以てす尚寧大に驚き其臣鄭迵《割書:三司官若|那親方》に命し 急を明国に報せしむ此時明の商客陳甲と云も の琉球に在り之を聞き還りて福建の巡撫趙参 魯に告く又江左の医生許議俊朱均旺の二人薩 摩に寓す変を聞て福建の守臣に報通す秀吉怒 て殺さんとす徳川家康曰変を聞て本国に通牒