翻刻
往て其礼を行ふへしと五年尚寧又其臣蔡奎等
を明国に遣し冊封を請ふ明主尚未た許さす六
年明主兵科給仕中洪膽祖を正使とし行人王士
禎を副使とし琉球に赴かしむ尚寧法司鄭逅等
を明国に遣し文臣を差遣せられんことを請ふ
会たま洪膽祖母の憂に丁り職を解く右給仕中
夏子陽を以て之に代ふ巡按方元彦撫臣徐学聚
曰く海浜多事なり宜しく武臣を遣すへしと夏
子陽等曰属国の請□ふへからすと堅く行かん
ことを乞ふ議未た決せす七年に至り尚寧王舅
毛継祖等を明国に遣し方物を貢し彼の太子の
立を賀し兼て冊使の速かに来らんことを請ふ
是歳琉球の商船奥州に漂流す徳川家康沿道駅
々に令して夫馬を給し薩摩に護送せしむ明年
薩藩人をして琉球に送致す又琉人漂流して肥
前平戸に到る乗る所の船己に破壊す藩主松浦
法印佗船を以て薩摩に致せり政権の徳川氏に
帰するや義久琉球の僧法恩寺某を召して親く
宇内の現況を諭し還りて尚寧に告け速に徳川
氏に覲んことを教へしむ初め秀吉の兵糧を琉