琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 中 - 翻刻

南島紀事 中 - ページ 25

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書を作り薩兵将に出んとするを本国に報す忠 恒其忠を嘉みし縦して国に還へす是より先き 関ケ原の役浮田秀家薩摩に奔る家臣来り集る もの甚多し秀家忠恒に請ふて曰く聞く琉球久 しく入貢せすと願くは余に此国を賜へ余伐て 之を取り永く臣属と為さんと忠恒笑て対へす 秀家其家臣と謀り竊かに船を発す風に遭ひて 船壊れ達すること能わす秀家己れの薄命を歎 して止む九月尚寧仲村親雲上を使として薩摩 に聘問す十年明主右給仕中夏子陽を正使とし 行人王士禎を副使とし六月一日那覇に抵り冊 封の礼を行ひ尚寧を封して琉球国中山王と為 し仍て皮弁服等を賜ふ《割書:尚寧爵封ヲ請フモノ凡|ソ四回ニシテ始メテ冊》 《割書:使来リ封セラル|ヽコトヲ得タリ》是より尚寧明国を頼み愈々本 邦を疎んす七月島津忠恒義久義弘と議し其臣 本多親貞を駿河に遣し本多正純山口直友に頼 り琉球を伐んことを請ふ八月政信等之を家康 に聞き家康直友をして旨を伝へしめて曰再ひ 使を発し来聘を促し猶導はされは更に征討を 議せんと是歳始て天界寺を以て廟所と定む尚