琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 中 - 翻刻

南島紀事 中 - ページ 26

ページ: 26

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寧法司翁寄松を貶して庶人に下せり盖し鄭洞 か䜛に係るなり十一年六月十七日島津忠恒伏 見城に詣り徳川家康に謁し《割書:此時家康忠恒ニ腋|刀ヲ賜ヒ偏名ヲ興》 《割書:フ是ヨリ忠恒|家久ト称ス》請ふて曰く琉球は我か祖先以来 連綿入貢せし国なり然るに近年来聘を絶つこ と久し屡々使を派し之を諭せとも応する色な し速に征伐して国威を張らんと家康始めて之 を許せり是歳尚寧鄭洞を以て法司とす又王舅 毛鳳儀正議大夫阮国を明国に遣し冊封の恩を 謝す尚寧栄元寺の住持僧及ひ宣謨里主を薩摩 に遣し家久の襲封を賀す家久其臣嶋原宗安を 琉球に遣し三司官に勧諭し其聘使を駿河に発 し徳川氏の政権を掌握せしことを賀せしむ是 より先き明国の商船我邦に来らせること殆ん と三十年是に至り徳川し琉球を介して明国に 告げ旧に仍り商船を通し交易を為さんことを 請ふ琉球三司官若那親方《割書:謝名又ハ邪那ニ作|ル》固 く拒みて従はす義弘又書を作り《割書:五事略曰其書|ハ僧南浦草ス》 《割書:南浦ハ四書集註ニ點ヲ加ヘシノ|僧文之ト云ヒシ僧則コレナリト》尚寧に諭し 且曰く猶従はすんは師を起し其罪を問はんと