琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 中 - 翻刻

南島紀事 中 - ページ 7

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【右頁】 許さゝらしむ是より先き立久其臣五代友平を 京師に遣し足利義政に請ふ所あり因て此に至 るといふ二月尚円金剛寺報恩寺の住持僧及里 主等をして薩摩に聘問せしむ立久待遇殊に渥 し是歳明主正副冊使を遣し尚円を封して中山 王と為す尚円即ち謝恩使を発す使臣武実等帰 途福建に次とる時に従者土人を殺し財を奪ふ 明の礼部奏して曰琉球毎年入貢す故に動れは 奸弊を生す請ふ二年毎に一貢せしめんと明主 之に従う(是より清代に至り恒例と為る)五年六 【左頁】 月尚円長慶院の住持僧を薩摩に遣し書を其国 老に致し太刀を贈りて恩を謝し且船符及聘使 の二事謹て命に遵ふへしと報す又使を発し足 利義尚の継統を賀せんと欲し遂に果すこと能 はすと云ふ八年《割書:明成化|十二年》七月尚円薨す歳六十二 臣民哀号悲泣すること父母を喪ひたるか如し とそ尚円の大位に登るや苛政を除き寛政を設 け仁を以て民を育し礼を以て人を待つ先世遁 隠の士争ふて仕を願ふ君子進み小人退き風俗 雍変し百姓業を楽み復た怨嗟の声なしと且巴