琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 中 - 翻刻

南島紀事 中 - ページ 8

ページ: 8

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【右頁】 志王の制に倣ひ大臣を遣して北山を監守せし め大に昇平の治を致せり金丸年二十にして父 母共に喪ふ時に弟宣威年甫めて五歳家貧にし て養育甚た困しめり金丸益々農事を務む会ま 大旱し田水皆涸る但金丸の田水満て漫々たり 村人皆疑ふて水を盗むものとし将に害を加へ んとす金丸弁すること能はす竟に田園を棄て 妻及ひ弟を携へ海を渡り国頭に来り居ること数年 畢に王叔泰久の信する所と為る応仁文明の頃 《割書:明成|化年》寺を首里城外に建て天王と号け家廟の所 【左頁】 と為す《割書:明応三年円覚寺ヲ以テ宋廟ト為スニ及|ヒ天王寺ヲ以テ王妃ノ廟ト為シ尚稜王》 《割書:妃以下諸妃ノ神|位ヲ奉安スト云》又地を泊村の東南に卜し中山 の国王廟を建て舜天以下世々国王の神位を置 き寺を建て崇元と曰ふ《割書:冊封の時諭祭ノ礼此ニ|行フ又春秋二仲祭ルニ》 《割書:西土ノ礼ヲ以テス沖縄志ハ尚真ノ時明応|三年ノ創建ト為ス今世譜ニ従テ此ニ糺【紀ヵ】ス》又一 寺を浦添村に創め龍福と号す《割書:旧ト極楽寺ト曰|フアリ英祖ノ家》 《割書:廟ナリ後祝融ノ災に罹ル尚円因テ改建|今ノ号ニ更メ歴代ノ王朝ト為スト云》 文明九年春尚円の弟西之世主立つ之を尚宣威 王と為す蓋し世子幼冲法司相議して之を立つ 宣威恭謙にして篤行あり祚を践みしより僅か