琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 中 - 翻刻

南島紀事 中 - ページ 9

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翻刻

に六月にして位を尚真に禅り身を越来(ゴエク)にす遜 れける 文明九年七月尚円の世子於義也嘉茂慧位に即 く是を尚真王と為す十二年二月幕府布施下野 守に命し其臣安田某を薩摩に遣し中山王の朝 貢を促さしむ其檄文略曰宜しく王に諭し先例 を照して速に貢船を発せしめよ使の回るに後 るゝ勿れと島津忠昌人を安田某に副え琉球に 遣す十三年天王寺住持僧及謝名大屋子をして 薩摩に来聘せしめ藩主忠隆の襲封を賀す明応 元年尚真寺を首里の当蔵(トウノクラ)村に創建し円覚寺と 称し其祖先の霊牌を安置す九年八重山島酋長 大濱叛を尚真宮古島の忠臣/仲宗根(ナカゾネ)玄雅に令し 兵を発し伐て之を平く始めて宮古八重山両島 の頭(カシラ)職を置き首里より交番在勤せしむ文亀二 年城門外の地を鑿ち沼を作り堂を其中心に建 て朝鮮国王進むる所の方冊蔵経を蔵す《割書:沖縄志|ヲ按ス》 《割書:ルニ是年尚真薩摩ニ聘礼ヲ修メ朝鮮版ノ大蔵|経ヲ贈ル藩主僧ヲシテ読マシムトアリ朝鮮王》 《割書:贈ル所盖シ数部アリテ然ル典否ラサレハ年ヲ|同フシテ蔵散ヲ巽ニスルノ理ナシ然レトモ世譜》 《割書:註シ曰尚徳王亡後其経尚存故ニ尚真王堂ヲ建|テ之ヲ蔵ス歴年稍久シ堂壊レ経朽チテ空地ト》