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仁即位したまふ時に十五歳なり三種神器も皆南
方へ渡しぬれは即位如何と申輩ありといへども武家強
て申し行へり或説には二條関白良基申されけるは寶剱に
は尊氏を用ひらるべし神璽には良基を用ひらるべし
とて践祚ありけると云り
十一月主上の外祖大納言公秀内大臣に任す
文和二年山名時氏其子師氏軍功あるによりて義
詮に出頭しける佐々木道譽を頼て賞を望む道譽
驕て師氏に對面せす故に師氏怒て本句に本國伯耆へ歸
り時氏をすヽめて軍を起せり 五月伯耆を出て
六月吉野官軍と牒し合せて都へ攻上る義詮敗軍