翻刻
是も甘くすくわるくさきについ御座候得は給心悪敷
四人にて一ツ給申候此人々大きに笑取申候此両人何やら庄屋
年寄共へ申付帰り候得は残りのまんぢううはい取申候
夫ゟ宿次にて彼板に乗り参り申候送人替り申候
右之通り致し三拾日目に其国の城下と思ふ所着仕候
此所は此国の都と被存候入口に大き成宮川程の川有
船にて越申候夫ゟ町家十四五町も行申候得は又川有
右橋にて長さ弐拾間程の所壱枚石にて水通し七ヶ所
明置城の入口成り尤山城にて殊之外矢倉抔之見え
不申候夫ゟ高く上りまかり行候事又弐拾町程行
かや吹の大き成役所とおほしき所見え申候此所にて
石火矢を打出し申候四人之者大きに驚き其日は耳一向に聞え
不申候唐人共は聞付おり候故か何とも不存大きに
笑ひ申候其所にて板ゟおろし候得共おとろき候故
歩行相成り不申候所唐人弐人ヅヽにて手を引き申候
此所は大わん国之都にて■せんやが取し国なり