翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

志州鳥羽流船留書 - 翻刻

志州鳥羽流船留書 - ページ 5

ページ: 5

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 走り候様に覚申候日数多御座候兎角東え〳〵行  其内北に当り大島小島ともに五六ヶ所も相見え申候  日も御座候右五十五日目にとろ海汐の所へ吹  付られ最早舟もよとみ風も止(やす)み何共致  方無之御座候所其夜の明方に相成候得は朱ゟ赤く  相成日輪の大きさ富士山よりも大きく相見へ候海より  不残上り仕舞海と日輪之間余程はなれ人の  形も見へはかり候よふに相成候迄は殊之外手間取候  日本にて夜の七ツ時分と思ふ時最早日輪出かけ  にて御座候様に覚へ申候 一右之通り致居候内東風落してとろの  所も吹出され又南西の方へ吹流され候事凡そ四五  拾日程此間にては一日も島を見不申候天気能殊之  外あたゝかにてはだをぬきおり候日数多御座候  海中はまふり不申百五拾日程流れおり候中三日  雨ふり申候夫も半日づゝふり申候雲は折々出一日くもり