翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

志州鳥羽流船留書 - 翻刻

志州鳥羽流船留書 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

 居候日は無御座候毎日日輪拝み申候 一夫ゟ南落し候て北え〳〵と吹流れ候事五六十日  程計りに御座候此間にては遠島見ゑ申候日も御座候  永々雨ふり不申候て水も切し廿日程が間水一口も  呑不申候て甚難儀仕候然共白砂糖積有之候間  夫を出し少々宛給口をうるおし申候然処  六人之内鳥羽之者水にかつへ弐人相果申候依之  朝夕神仏を祈り仏を拝み申候北え流候故に  殊の外寒気強相成申候よるは銅具え霜露の  様成物ふり申候故毎夜〳〵銅具をなめのん【ママ】とを  やすめよろこび申候 一此所え参候て日の出を拝み候に日本にて拝み候通  御座候日本の所え参候やと悦申候右之通に仕候て  東方を見申候得は国御座候故定て神仏の御影にて  日本地え付候やと存し帆を上け其所え近付き舟を  十町計り仲に■置船頭水主四人之者橋船にて