翻刻
○餃子 麦粉(むぎのこ)をかたく搐棒(こねぼう) 【捏棒】にて
うすくのべ径(わたい)り三寸ほどづゝに丸(まる)く取(とつ)て肉(にく)に
猪肉(ちよにく)を糸作(いとづく)りにして椎茸(しいたけ)葱(ねぎ)を細(こまか)く切(きり)
まぜ右の皮(かわ)にて包(つゝ)み蒸篭(せいろう)にて蒸(むし)用(もち)ゆる
○紅粉糕(ホンフンカ○ウ) 糯米(もちごめ)三分 粳(うるし)【うるち】七分 臼(うす)にてつき
粉(こ)にして湯(ゆ)にて生円寺(しやうえんじ)【生臙脂】をとき其(その)汁(しる)にて米
の粉(こ)をよく搐(こね)【捏】拌(まぜ)蒸篭(せいろう)にて蒸(む)し饀餅(ヱンビン)を【餡餅?】
こしらへるごとくして内(うち)に小豆饀(あづきあん)を入れ図(づ)の
如(ごと)く包(つゝ)み皿(さら)に盛(も)り皿ともにざつと蒸(む)して【コマ15に続く】
点心図(てんしんのづ)
■(ケウ)粉(フン)糕(カ○ウ)【コマ16に藕粉糕がある。すこし書体が違が同じものか】
雪粉糕(スイフンカ○ウ)
像生花(ぞうしやうくわ)
大根(だいこん)にて
菊(きく)牡丹(ぼたん)
水仙(すいせん)梅(うめ)等(とう)の
時新花(じしんくわ)を
造(つく)る
○扁豆糕(ベンテ○ウカウ) 白扁豆(はくべんづ)を煮(に)皮(かわ)を去(さり)水を入
摺(すり)つぶし粗布(あらぬの)の袋(ふくろ)に入(いれ)絞(しぼ)りせんをとりよく
水気(みづけ)を絞(しぼ)り去(さり)麦粉(むぎのこ)少(すこ)し砂糖(さたう)を加(くわ)へ拌(まぜ)合(あは)
せ蒸(むし)冷(さめ)たるを待(まつ)て一寸四五分 角(かく)切(きり)二つづゝ
あはせ其(その)間(あひだ)に砂糖(さたう)を入用ゆ
○右(みぎ)の外(ほか)点心(テンスイン)種々(しゆ〴〵)ありといへども詳(つまびらか)なら
ず大約(おほかた)右の製方(せいはう)におなじ