翻刻
○藕粉糕(ケウフンカ○ウ)藕粉を水にて解(と)き砂糖(さたう)を
入れ火(ひ)にかけて練(ね)り外に藕粉(ゲウフン)を細末(さいまつ)
にして右ねりたるうへに入おき能(よく)搐(こね)拌(まぜ)
小豆餡(あづきあん)を入れ用ゆ小豆餡(あづきあん)製法(せいはう)前(まへ)に同(おな)し
○肉饅頭(シヨマンデ○ウ)此方 饅頭(まんぢう)の製法(せいはう)のごとく
にして肉(にく)に猪肉(ちよにく)葱(ひともじ)を細(こまか)く切(き)り白砂糖(しろざたう)
すこし加(くわ)へ餡(あん)にして用ゆ
○水晶糕(ンヨイツインカ○ウ)糯米(もちごめ)七分 粳(うるし)米三分 粉(こ)にして
冷水(ひやみづ)にて搐(こね)拌(まぜ)白砂糖(しろざたう)猪油(ちよゆ)少(すこ)しくわへ
蒸(む)しさめたる時 長(ながく)角(かく)に切用ゆ
○糖糕(ダンカ○ウ)糯米(もちごめ)粳(うるし)米 等分(とうぶん)粉(こ)にして水
にて搐(こね)蒸篭(せいろう)にて蒸(む)し白砂糖(しろざたう)を入 亦能(またよく)
搗(つき)まぜ薄(うす)くのべ置(おき)一寸四五分 角(かく)にきり油(あぶら)
あげにして用る凡(およそ)米粉(こめのこ)一升に白砂糖(しろさたう)半斤(はんぎん)
程(ほど)の配法(はいほう)時宜(しぎ)によりて加減(かげん)等(ひとし)からず
○菜類(さいるい)上等(じやうとう)十六碗(じうろくわん)
○熊掌(ヨンチヤン)熊(くま)の掌(あなこゝろ)左右(さゆう)二つよく毛(け)を取(と)り
湯(ゆ)にて煮(に)其汁(そのしる)を去(さ)り酒(さけ)醤油(しやうゆ)にて能(よく)煮(に)
熟(じゆく)し小蛯(こゑび)を炙(あぶり)とり合(あは)せるなり酒(さけ)二分 醤(しやう)
油(ゆ)三分 配法(はいほう)尤(もつと)も人の淡鹹(たんかん)に応(おう)じて加(か)
減(げん)ひとしからず
○鹿尾(ロウイ)鹿(しか)の尾(お)付(つき)の所(ところ)の肉を湯(ゆ)にて半(なかば)
煮(にえ)るまで煮(に)て湯(ゆ)を去(さ)り酒(さけ)醤油(しやうゆ)にて煮(に)