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【右丁】
鍛冶(かぢ)道具(とふぐ)ハ新地店(しんちみせ)へハ賣物(うりもの)に不出(いださず)候 得(へ)どもついでゆへに
爰(こゝ)にしるす女商人(をんなあきんと)種々(しゆ〳〵)の品(しな)を持出(もちいづ)るといへどもあらまし
を書取(かきとり)しなり
此國に無之物(これなきもの)大概(たいがい)
碁(ご) 将棋(しやうぎ) 琴(こと) 升(ます) 桶類(おけるい) 塗物(ぬりもの) 硯石(すゞりいし) 畳(たゝみ) 下駄(げた)
蕎麦(そば) 麦(むぎ) 温飩(うどん) 味噌(みそ) 醤油(しやうゆ) 蒟蒻(こんにやく) 午房(ごほう) 鉈豆(なたまめ)
大根(だいこん) 桃(もゝ) 柹(かき) 栗(くり) 林檎(りんご)
此ぶんなし道具るいなくてかなハぬ品ハ瀬戸(せと)物にて
自由(しゆふ)にこしらへ用(もちゆ)るなり
【左丁】
貨物
【貨幣図 順天元寶】
安南國 太祖(たいそ)順天(しゆんてん)元年 鑄之(これをいる)
寛政九年迄三百六十九年也
【貨幣図 大平通寶】
銭(ぜに)の大きさかくのごとく穿(あな)格好(かつこう)よりハ大きし
地かね至(いたつ)てよし銭ハ薄(うす)く甚たきよふなり
三 都(と)などにて同文字(をなしもんじ)の銭 沢山(たくさん)に見及(みをよ)ぶ
といへども正銭すくなし持渡(もちわた)る銭 漸々(よふ〳〵)一文
見申候所大きに位(くらひ)相違(そうい)なり