翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 35

ページ: 35

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【右丁】 此 銭(せに)安南國(あんなんこく)通用(つうよう)銭なり     壱匁に六拾文つかいにて一トつなぎ     三匁丁百八拾文を一本と云     十本三拾目也百文つなきハなし《割書:但し十六匁銭の|相塲(そうば)に當(あた)る也》 【金銭の図】  金銭の大きさかくのごとし   但し表裏(おもてうら)とも模様(もやふ)なし地(ぢ)がねうすし   右の金銀(きん〴〵)を懐(ふところ)にして何(なに)にても調(とゝのへ)候せ   つ賣主(うりぬし)秤(はかり)を出(いだ)せバかね切(きり)鋏(はさみ)にてよき   かげんに切秤にかけ分量(ぶんりやう)の過不足(くはふそく)ハ   切まし切とり通用(つうよう)なすなり 【左丁】 【貨幣図 景興通寶】   安南國の年号(ねんこう)同文字(どふもじ)故(ゆへ)に爰(こゝ)に記(しる)す   此銭 越国(ゑつこく)の銭(せに)にて太平(たいへい)元豊(げんほう)等(とふ)の   此銭に似(に)たるを景興手(けいこうて)と称(せう)するなり 安南國の太祖(たいそ)順天(しゆんてん)元寶(げんほう)の銭 始(はしめ)て鑄之(これをいる)の事(こと)考(かんが)へ みれバ此国 開(ひら)けし事も 日本百二代 應永(わうゑい)年中 の事(こと)と相見(あいみ)へ候