翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 36

ページ: 36

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【右丁】 南漂記巻之二終 【左丁】 南漂記巻之三    深節 去(さんぬ)る寅(とら)の年此国へきたりしより二(ふ)た月(つき)ばかりに六人の者 もはかなくなりけれバ一(ひと)しほものさび淋(さび)しきこといふばか りなし殊(こと)にいつ果(はて)しなき身(み)の上(うへ)にて只(たゞ)明(あけ)くれに我(わが) 国(くに)への便舟(ひんせん)のことのみおもひ十人のものどもハ再(ふたゝ)び古郷(こきやう)へか えさせ給へと無事(ふじ)をいのらぬ日とてもなく国王(こくわう)より のさし圖(づ)あるを今日(けふ)や明日(あす)やと指(ゆび)を折(をり)くらしけり然(しか)る 所(ところ)如月(きさらき)の涅槃會(ねはんゑ)にハ此国にても寺参(てらまい)りの人 群衆(くんじゆ)な