翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 38

ページ: 38

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【右丁】 がみ候 節(せつ)は乳房(ちぶさ)を吸(すハ)せ寝入(ねいり)候へバ二階(にかい)の裏板(うらいた)より釣(つり) さげありし細(こまか)き纲(あみ)へ入(いれ)   但し此纲ハ至て目こまかくそこハ幅二尺に横一尺にてとにてあみ候者也   【網の図】 紐(ひも)をもちゆぶれバ心よく寝(ね)入り其上(そのうへ)床(ゆか)よりハ余程(よほど)上(うへ)にて 【左丁】 中にぶらつき候 故(ゆへ)蚊(か)蝿(はい)のみの世話(せハ)もなく甚(はなハ)だ工夫(くふう)の 奇品(きいく)也 扠(さて)毎日(まいにち)町々(まち〳〵)を歩行(あるき)けれバ家々(いへ〳〵)よりナイ〳〵と言(いゝ) て手招(てまねき)をなすゆへに是(これ)ハ立寄(たちよれ)といふことなるべしと何(なに) 屋(や)といふ差別(しやべつ)なく招(まね)きし家(いへ)へはいりけれバ菓子(くわし)やにて は種々(しゆ〴〵)のくわしまんぢう珍敷(めづらしき)しなを出(いた)し殊(こと)に風味(ふうみ)ハ よし無遠慮(ゑんりよなく)いくつも給(た)へ候得バことの外 悦(よろこ)び《割書:但しくわし|るいいたつて》 《割書:安(やす)し日本壱分まんぢうぐらい弐文ヅヽなりあんハ白(しろ)砂(ざ)|糖(とう)也氷(こをり)ざとう一寸四方ヅヽに切(きり)しもの一文ヅヽなり》其上(そのうへ)さま 〴〵の菓子(くわし)をあたへまた餅(もち)やにてハもちをふるまいきせる 田葉粉(たばこ)紙(かみ)るい墨(すみ)筆(ふで)いづれの家(いへ)にてもナイ〳〵と呼(よび)□□