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【右丁】
鶏(にわとり) かたちハかわりなし時(とき)をうたへども定(さだま)りなし
時刻(じこく)一ツも合(あふ)ことなし暖国(だんこく)ゆへと存候
鶩(あひる) 家々(いへ〳〵)沢山(たくさん)に飼置(かいをき)川々(かハ〳〵)又ハ野(の)へいだし置(をく)
暮(くれ)時にハ内(うち)へ入るなり
蚊蝿(かはい) 至(いたつ)て大(をゝ)きし何(いづ)れも年中(ねんぢう)たくさんなり
蚤虱(のみしらみ) 年中(ねんぢう)おゝし国人 肉食(にくじき)多(をゝ)き故からだくさし其上 湯(ゆ)遣ふ
ことすくなきゆへ此るいおゝし虫(むし)のかつこうかわりなし
虵(くちなわ) 大き 成(なる)ものハ五尺 余(よ)の 物沢山(ものたくさん)にあり 見付(みつけ)しだい
打(うち)ころし 皮(かハ)をさ■【ら?】し三味(さみ)せんに 張(は)るなり
【左丁】
象(ざう) 國王の飼置被申候を官人衆案内にて見申所
白毛 高サ壱丈五尺 足丸サ弐尺五寸
鼻長サ三尺 牙 三尺
尾長サ弐尺七寸 同丸サ壱尺あまり
此外 種々(しゆ〳〵)の鳥(とり)獣(けたもの)虫(むし)在之(これある)といへどあらましこゝに記(しる)し
其外(そのほか)畧之(これをりやくす)
強勢
人氣(にんき)実情(じつぜう)ありて又 強勢(こうせい)の事のみ多(をゝ)し異国(いこく)ハ嶋国(しまくに)と
いへど一國(いつこく)ヅヽの諸侯(だいみやう)有(あり)て清朝(せいてう)へ随(したが)ふもあり外国(ぐハいこく)にて