← 前のページ
ページ 49 / 104
次のページ →
翻刻
【右丁】
安南國服(あんなんこくふく)
明朝(みんてう)の通(とふり)にて袖(そで)ハ細(ほそ)く手先(てさ)き壱尺斗
長し股引(もゝひき)ゴント云 野袴(のはかま)のごとし
此 上(うへ)にヱロンをしめる
黒紗綾(くろさあや) 黒縮緬(くろちりめん) 黒鈍子(くろとんす) 一重帯(ヱロン)白也
國王 黒鉢巻(くろはちまき)カント云 金(きん)の櫛(くし) 屈(くつ)白なり
黒装束(くろしやうぞく) 国王 王子方斗なり
殿中(でんちう)城下(じやうか)渡御(とぎよ)の節ハ歩行(かち)にて朱(しゆ)の長柄傘(ながえからかさ)を□□□
かけ先供(さきとも)皆々(みな〳〵)頭(かしら)に鉢巻(はちまき カン)をなし《割書:青黄赤白|の緒なり》
【左丁】
櫛(くし)ハ龜甲(べつかう)水牛(すいぎう)一角(うにかふる)なり凡二十人斗 両側(りやうかハ)なり
近従(きんじゆ) 二十人斗同し装束(しやうぞく)なり
手廻(てまハり)り 銀(ぎん)の田葉粉盆(たばこぼん) きせる 多葉粉入(たばこいれ)
釼柄(けんつか)にハ金銀(きん〴〵)の細工(さいく)在(あり)《割書:其外手道具いろ〳〵|一人に壱品ツヽ持なり》
乗物(のりもの) 底(そこ)ハ組(くみ)候ものにてうしろの方一 段(だん)高し腰(こし)かけなり
両方にひぢ持せあり敷(しき)もの織物(をりもの)至(いたり)て結構(けつこう)なり
鎗(やり) 鉾(ほこ)の如(こと)き短(みじか)き物なり先(さ)きハ種々(しゆ〳〵)織物(おりもの)の
覆(をゝ)ひあり五六十本も二行(にぎやう)にならび行(ゆく)なり