翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 49

ページ: 49

翻刻

【右丁】 安南國服(あんなんこくふく)    明朝(みんてう)の通(とふり)にて袖(そで)ハ細(ほそ)く手先(てさ)き壱尺斗    長し股引(もゝひき)ゴント云 野袴(のはかま)のごとし    此 上(うへ)にヱロンをしめる    黒紗綾(くろさあや) 黒縮緬(くろちりめん) 黒鈍子(くろとんす) 一重帯(ヱロン)白也 國王 黒鉢巻(くろはちまき)カント云 金(きん)の櫛(くし) 屈(くつ)白なり    黒装束(くろしやうぞく) 国王 王子方斗なり 殿中(でんちう)城下(じやうか)渡御(とぎよ)の節ハ歩行(かち)にて朱(しゆ)の長柄傘(ながえからかさ)を□□□ かけ先供(さきとも)皆々(みな〳〵)頭(かしら)に鉢巻(はちまき カン)をなし《割書:青黄赤白|の緒なり》 【左丁】    櫛(くし)ハ龜甲(べつかう)水牛(すいぎう)一角(うにかふる)なり凡二十人斗 両側(りやうかハ)なり 近従(きんじゆ) 二十人斗同し装束(しやうぞく)なり 手廻(てまハり)り 銀(ぎん)の田葉粉盆(たばこぼん) きせる 多葉粉入(たばこいれ)      釼柄(けんつか)にハ金銀(きん〴〵)の細工(さいく)在(あり)《割書:其外手道具いろ〳〵|一人に壱品ツヽ持なり》 乗物(のりもの) 底(そこ)ハ組(くみ)候ものにてうしろの方一 段(だん)高し腰(こし)かけなり     両方にひぢ持せあり敷(しき)もの織物(をりもの)至(いたり)て結構(けつこう)なり 鎗(やり) 鉾(ほこ)の如(こと)き短(みじか)き物なり先(さ)きハ種々(しゆ〳〵)織物(おりもの)の    覆(をゝ)ひあり五六十本も二行(にぎやう)にならび行(ゆく)なり