翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南漂記 - 翻刻

南漂記 - ページ 78

ページ: 78

翻刻

【右丁】 傘の図 【左丁】 柄(ゑ) 紫檀(したん)の類(るい)唐木(からき)にて造(つく)るなり     但し下駄(げた)はなし沓(くつ)はかり也《割書:日より沓(ぐつ)あり|雨降(あめふり)沓あり》 五月より七月まて日数(ひかず)七十日ばかり舩中(せんちう)に逗留(とうりう)なす 所(ところ)去六月 中比(なかころ)廣東(かんとう)商舩(しやうせん)此地へ来り十七日 出舟(しゆつせん)に付 カボヲより日本 漂流(ひやうりう)人 帰帆(きはん)のこと安南國王よりたの まれ候 趣(をもむき)具(つぶさ)に申 聞(きか)しければ廣東舩(かんとうふね)の舟頭(せんどう)これを受(うけ) 合(あい)十人とも乗(の)せかへ順風(しゆんふう)に帆(ほ)をはり十七日 朝(あさ)阿媽港(あまかわの) 湊(みなと)をのりいだし晝夜(ちうや)を走(はし)り同廿一日 廣東(かんとう)の川口へ着 これより官人(やくにん)案内(あんない)して旅宿(りよしゆく)の方へ上(あが)りけり