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翻刻
続武家評林曰原表落居之間は島原本城之守居
小笠原壱岐守忠知二之丸守護久留島丹波守
通美御目付は下曽根三十郎信由也冨岡之城
本丸警衛松平主税之助二丸伊東大和守御目
付杉原四郎兵衛正長也味方之武具兵粮当用
之外は舟に積て海上に浮置たり不時之夜討
なんと有ても不被奪た免也然るに賊徒等日
上之瀬小土手之陰ゟ深夜に水練を入て奪ん
と謀連り然共細川黒田より番舩を出し聊之
油断もなく能是を守るに依て賊徒終に奪取
事あたは春と也賊城に大筒は無といへとも
鉄炮五百三十余挺有之其内十匁廿匁丗匁四
十匁五十目迄之筒は廿挺余ありさ連共玉薬
之費を厭ひて常々は打出さ春能武士と見々
るをは是を打懸具足も三百余領有といへ共
是を多免し見るに鉄炮抜たり然る上は働に
不自由成迚大形素肌に而かせきけり
松平氏覚書曰城中ゟ矢文に色々之斗束抔云て
射出春正月十五日之矢文に此いろは歌を書
て射たりけり