翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記録 - 翻刻

漂流記録 - ページ 12

ページ: 12

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 惣而/寒(サムキ)之方ニ御座候代々国王と申者無之学文才覚有  之候王ニ相成り四年にして年月を以て八年王位に罷在候  至て軽キ暮し方にて往来には馬に乗従者只壱人馬の  後ニ付参り申候他人に譲り隠居致候てハ在位の中一日  に金銭千二百枚斗り収納致し其偖を以生涯安楽ニ  暮し申候諸役人有之候得共権威を取る抔与申事  無之何れ役人ヤラ知れ不申候唯今の王名ヲ「テヘラ」と  申候五年前「メキシコ」国と堺論有之及合戦候時「テヘラ」  討手の大将にて石火矢ヲ以敵ヲ撃破り馬ヲ馭り入又人数  を敵の後へ操廻して大に得勝利評判甚宜敷遂に  王の譲ヲ受罷在候「イキリス」種の人に御座候由元来英  吉利ヨリ開キタル国ニ候得共其属国には無之候今子年  ハ王の代り候年に御座候 一畜獣草木日本ニ有之候も無之モ御座候桜竹ハ無之候作  物麦黍の類にて米ハ無之候高山大川多有之北米利幹  全州三ケ一位の所ヲ三十一国に分チ有之共和之国と申候