翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記録 - 翻刻

漂流記録 - ページ 7

ページ: 7

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尋参り対面致し候得共双方言語委細不通申間伝蔵呼寄 対談為致候処紀伊国日高郡蜜甘船天寿丸船頭寅吉 と申者にて十三人乗江戸出帆致候処風波に漂ひ此舟に被助 候由右十三人之内八人ハ魯西亜「ヒタホラシケ」へ止り残り五人此船に 乗合居候扨此五人ト供に帰国之約束致候内寅右衛門ハ変心 致し候然れ共万次郎米利幹鯨船に便ヲ求メ都合八人 上舟致候処万次郎船中ノ人ト心底相違之儀出来紀州 五人計り日本へ送り呉候様船主人相頼ミ万次郎伝蔵五右衛門 は上陸残り居申候扨伝蔵義前年此「ハナロ」港にて日本人 善助与申ものに参会致候事有之此人摂州兵庫船 にて漂流仏蘭西船介抱ニ預り便船にて帰国の由 萌黄羅紗ノ衣類にて「カク」と申貴人ノ服章にて金ノ 紋付タル笠ヲ被り罷在候其節伝蔵も共帰国仕度「ウツホー」 役人へ相頼船中へ申入候処国元役人ゟ被申付此善助送 行候得共善助連之人は国元ニ止居候別ニ日本人乗組難 叶与之事ニ而乍残念相別れ申候右善助帰国之後紀州