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菓子話船橋 - 翻刻

菓子話船橋 - ページ 12

ページ: 12

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  置(おき)小(こ)柄杓(びしやく)を用(よう)意(い)して煮(に)立(たつ)毎(ごと)に少しづゝ水(みづ)をさし   四五/度(ど)煮(に)立(たゝ)せて鍋(なべ)をおろし暫(しばら)く置(おく)と白(しろ)き泡(あわ)の   やうなる物(もの)上(うへ)へ浮(うく)なり其(その)泡(あわ)を網(あみ)杓子(しやくし)にて汲(すく)ひ取(とり)   て又/七(しち)輪(りん)へかけて掻(かき)まはしながら煮(に)立(たつ)たびごとに   水(みづ)をさし又(また)鍋(なべ)をおろしては網(あみ)杓子(しやくし)にて泡(あわ)を汲(すく)ひ    とるなり此(この)泡(あわ)が砂(さ)糖(たう)の悪汁(あく)なり右の通(とほ)り度々(たび〳〵)す     れば純粋(きつすゐ)の砂(さ)糖(たう)に成(なり)て泡(あわ)の出(いで)ざるやうになりたる 【図】 時(とき)に鍋(なべ)をおろし図(づ)の如(ごと)く目(め)篭(かご)へ篠(しの)竹(だけ)を二/本(ほん)さし     て地(ぢ)合(あひ)よき白(しろ)真(ま)岡(をか)木綿(もめん)二/尺(しやく)斗(ばかり)ふきんに切(きり)よく    洗(あら)ひ出(いだ)してかたく絞(しぼ)り濡(ぬれ)たるまゝにて右の目(め)篭(かご)へ   敷(しき)壺(つぼ)やうの器(うつは)へ煎(せん)じあげたる砂(さ)糖(たう)を漉(こし)込(こむ)なり総(すべ)   て菓(くわ)子(し)は砂(さ)糖(たう)の煎(せん)じ方(かた)が第(だい)一(いち)にて何(いづ)れとも念(ねん)入(いれ)   て製(せい)すべし   ○干(ひ)菓(くわ)子(し)の類(るゐ)○煉(ねり)物(もの)○蒸(むし)菓(くわ)子(し)各(おの〳〵)皆(みな)砂(さ)糖(たう)はせんじ   置(おき)て調(てう)製(せい)すれば一々(いち〳〵)にはしるさず其(その)心(こゝろ)得(え)にて御(ご)一(いち)   覧(らん)あるべし     ○氷(こほり)卸(おろし)製方 一 極上の氷(こほり)砂糖を撰(えら)び大(おほ)粒(つぶ)なる色(いろ)の白(しろ)きのみをえり   て人(ひと)肌(はだ)位(くらゐ)の湯(ゆ)にて洗(あら)ひ目(め)篭(かご)へ入(いれ)て一(いち)夜(や)水(みづ)をきり   布(ぬの)ふきんにて水(みづ)気(け)をふき遠(とほ)火(び)の助(じよ)炭(たん)にかけて