翻刻
あげたる薯(じよ)蕷(よ)の漉(こし)粉(こ)百目に久助/葛(くず)七八匁ふるひ
込(こみ)てとくと交(まぜ)合(あは)せ能(よき)程(ほど)づゝに丸(まる)め手(て)の平(ひら)にてたひ
らにして餡(あん)を包(つゝ)み蒸籠(せいらう)に布(ぬの)を敷(しき)其(その)上(うへ)へ行(ぎやう)義(ぎ)よく
並(なら)べて蒸(むす)なり
○葛(くず)饅頭
○久(きう)助(すけ)葛(くず) 一合 ○水(みづ) 三合五勺
多(た)少(せう)とも右の割(わり)にて葛(くず)をよく煉(ねり)て餡(あん)をは別(べつ)に
よきほどにまるめ置(おき)て杓(しやく)子(し)にて葛(くず)をぬれ手(て)へと
りてそれをひろげて餡(あん)を包(つゝ)み濡(ぬれ)たる布(ふ)巾(きん)の上(うへ)へ
とるなり尤(もつとも)葛(くず)の熱(あつ)きうちにとる物(もの)ゆゑ手(て)ばしかく
せねばならぬ事にて至(いたつ)て手(て)ぎはものなり
○葛(くず)煉(ねり)
○久助葛 一合 ○氷(こほり)蜜(みつ) 一合
○水 二合五勺
是(これ)も多(た)少(せう)ともに此(この)割(わり)合(あひ)にて葛(くず)煉(ねり)を拵(こしら)へまな板(いた)の
上へ濡(ぬれ)ぶきんをしき手(て)をぬらして杓(しやく)子(し)にて布(ふ)巾(きん)の
上(うへ)へとるなり
○嘉(か)壽(す)亭(て)羅(ら)
○小(こ)麦(むぎ)御(ご)膳(ぜん)粉(こ) 百二十匁 ○大/鶏卵(たまご) 十五
○唐三盆砂糖 二百目