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菓子話船橋 - 翻刻

菓子話船橋 - ページ 29

ページ: 29

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 是とても金(きん)玉(ぎよく)糖(たう)に同じく氷砂糖を煎(せん)じ詰(つめ)て  とくと煮(に)詰(つま)りたる所へ其(その)以(い)前(ぜん)より九(く)年(ねん)母(ぼ)の皮(かは)を  むき中の種(たね)を取(とり)袋(ふくろ)を去(さり)て正(しやう)実(み)ばかりを段々(だん〳〵)に砂  糖の中へ入て暫(しばら)く煮(に)詰(つめ)角(かく)天(てん)を漉(こし)込(こみ)煉(ねり)あげて塗(ぬり)  物(もの)へ流(なが)すなり     ○柑(かん)玉(ぎよく)糖(たう) ○氷砂糖 五百目   ○撰(えり)蜜柑(みかん) 五拾斗 ○白角天 一本半  極上の紀(き)伊の国(くに)蜜柑(みかん)五十/斗(はかり)は尤【はヵ】すれあたり等(とう)のな  き物(もの)をえらび置(おき)数(かず)五十ほど皮(かは)をむき種(たね)袋(ふくろ)を去(さり)  て中の実(み)ばかりを取(とり)分(わけ)置(おき)例(れい)の如くに砂糖の能(よく)煮(に)  詰(つま)りたる所へ正(しやう)実(み)のみかんを入て暫(しばら)く煮(に)つめ角  天を漉(こし)込(のみ)前(ぜん)條(でう)のやうになして是(これ)も塗(ぬり)物(もの)へ流(なが)すべし   此(この)柑(かん)玉(ぎよく)糖(たう)はいふほど日(ひ)数(かず)経(へ)ても味(あじは)ひ更(さら)にかはる   事なし旅(りよ)中(ちう)の用(よう)意(い)遠(ゑん)路(ろ)の音(いん)物(もつ)にはきはめて   佳(か)なり     ○柚(ゆづ)羊(よう)羹(かん) ○氷砂糖 五百目   ○極上/撰(えり)柚(ゆづ) 《割書:大小| 見斗ひ》 ○白角天 一本半  柚(ゆづ)の大小に寄(より)て見(み)斗(はから)ひあるべし極(ごく)細(こま)かき山葵(わさび)おろし