翻刻!料理本の世界

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菓子話船橋 - 翻刻

菓子話船橋 - ページ 35

ページ: 35

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○白角天 一本半  生(なま)栗(ぐり)の在(ある)頃なれば皮(かは)をむき煮(に)崩(くづ)し裏(うら)漉(ごし)して  木綿(もめん)袋(ふくろ)に入て絞(しぼ)る事さつま芋(いも)の如(ごと)し勝(かち)栗(ぐり)な  らば一升五合余も一(いち)夜(や)前(まへ)よりも水(みづ)に浸(ひた)し置(おき)しぶ  皮(かは)を去(さり)ゆでゝ能(よく)摺(すり)つぶして裏(うら)漉(ごし)をして絞(しぼ)りあげ  目(め)方(かた)にかけて分(ぶん)量(りやう)し角(かく)天(てん)を漉(こし)込(こむ)まで何(いづ)れもかは  る事なし是(これ)とても少々(せう〳〵)黄(き)色(いろ)を加(くは)ふべし    ○薄(うす)皮(かは)羽二重(はぶたへ)餅(もち) 紅 白 青 黄 一白玉餅の粉(こ)を水にてこねよくでつちて薄(うす)くのば  して上(じやう)餡(あん)を包(つゝ)み蒸籠(せいろう)に布(ぬの)を敷(しき)ならべて蒸(むし)あげ  葛(くず)の粉(こ)を取(とり)粉(こ)にしてとるなり黄(き)色(いろ)は山梔子(くちなし)にて  もうこんにてもねりずみ青(あを)粉(こ)紅(べに)何れも生(なま)粉(こ)を  ゆるめる時(とき)に水(みづ)に色(いろ)を合(あは)せてこねるなり色(いろ)物(もの)  を蒸籠(せいろう)にかけて蒸(むす)うちに色(いろ)化(ばけ)てもつとも加(か)減(げん)  ものなり度々(たび〳〵)手(て)がけざれば其(その)程(ほど)は知(し)れかたし餡(あん)  とても小倉(をぐら)白/餡(あん)形(なり)も何(いづ)れにも出(で)来(き)る也/至(いたつ)て上  品にて風(ふう)味(み)よきは皆(みな)知(しり)給ふ所(ところ)なり     此(この)外(ほか)蒸(むし)物(もの)餡(あん)物(もの)多(おほ)けれども先(まづ)素人(しろうと)方(かた)にて出(で)来(き)   安(やす)き物(もの)のみをしるせり余(よ)は後(かう)編(へん)に著(あらは)すべし   発(はつ)兌(だ)の時(とき)を待(まち)給へ