翻刻
江戸流行菓子話船橋初編終
《割書:江戸|流行》菓子話船橋 二編嗣出
甘泉堂《割書:芝明神前三島町| 和泉屋市兵衛壽梓》
校訂 花笠外史
浄書 凌雲主人
全部彫蟲 吉田虎吉刀
菓子話船橋後𥝐
僕(やつがれ)菓(くわ)子(し)を好(この)む癖(くせ)ありて。いにしへの
糫餅(まがり)捻頭(むぎかた)はしらず。江戸の名(な)代(だい)は新(しん)
古(こ)をいはず。京都(かみかた)の州(す)浜(はま)虎(とら)屋(や)が小(を)
倉(くら)野(の)は更(さら)なり。朝(てう)鮮(せん)飴(あめ)加(か)賀(ゞ)落(らく)雁(がん)
諸(しよ)州(しう)の名(めい)物(ぶつ)国(こく)産(さん)の属(たくひ)。貯(たくは)へもたずと
いふ事なし。客(きやく)をもてなすのみならず
茶(ちや)を煮(に)て独(ひとり)楽(たのし)めり。原来(もとより)酒(さけ)を