翻刻
【右丁】
に而は夜着ふとん火撻抔へ手足を入候時も咄合を添人聞候哉其願
かゆ□沢山に出し申候五つ頃駕籠持来是へ乗り添人は歩行
【頭注に△印】
此カウチウと申所は町広き事目届不申大成城下也夫ゟ
凡日本道弐里計皆町也売内美をつくし皮類多く
虎の皮沢山出し居申錦抔も沢山町家の障子皆ヒイトロ也
ほねは朱ぬり至而見殊也此カウチウの衣類は皮を表にし
裏は錦也又表にぬいなと入候も有大将分之羽織は虎の皮
抔きたるも有是ゟ川端へ出舟に乗事三日也所々に石橋
多し橋くいなしかねの如く作り居申程なく十月廿一日に
【頭注に○印】
左甫へ着此左甫は日本江通舟場也此所に役人
【右丁】
多く有唐に而種々売買致物広東北京南京阿蘭/陀(ダ)
ゟ積来候処と承申候扨廿一日広東役人左甫の役人へ懸
合又左甫役人三人通し壱人銘々乗船へ来通候人申候者
貴様衆は日本に而は何国の者成そと申候銘々は日本備前岡山
の者と申ける通し申候は備前は中国也幾人居るかと申候
十四人居申候貴方通しに而候はゝ何用宜敷御取計頼上候と
申候此巾□二字名乗候者有と咄十四人の者名を一々我に
知らせと申故銘々名を書付相渡扨此通し申けるは貴様衆
は仕合よき者也当十一月中には毎舟五艘日本へ遣へし