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コレクション: 漂流記コレクション

漂流人物語記 - 翻刻

漂流人物語記 - ページ 6

ページ: 6

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【右丁】 入置程なく/大将(ゼニヲト云)様成人壱人外に侍八人銘々鉄砲を持大将に付添来大将は骨柄 せい六計色黒く顔に□□有ほふひけなか〳〵大将と相見申候大将申は日本より 此所へ来始末尋致よふすに候得共言葉一向分り不申先方も迚も言葉□而は分り 不申と思ひ手まね□□尋またこたゑ申□十九人之内五人溺死残り十四人御役介に 相成大将も承知の体なり又申は十四人之者只今受取申也追々本国へ慥に送り 出し可申何事も下タジタヱ申付置間タイクツナキヨウ月日を送り可申又此所は 米なき国也いもぶた牛午かかねひろね抔也と云喰せ又々願事あらは何事にても 可申出と手まねにて被申渡候時に此国至而暖国に而下郎分は何れもじはんつゝ袖 股引女は袴□成物にしてまき下女はゆく秤計也此所に珍敷ものは凡 高さ一丈五六尺廻り弐尺四五寸計有唐がらしの木有又山中へ行道に 大き成トカケ居る是を見に目は犬の目程光り渡り足のつめ鷹のつめの如うろこわ 金色に而光長さ三尺計尾の長さ四尺至而恐ろしき体也山中へ入ると日本に而 猪を打に行通銘々鉄砲又は鑓抔持参りしけりたる処ゟ鉄砲打出し 【左丁】 うし抔追出し其牛の生血をひやうたんに入持帰る煎物致時右生血を入 煎物致也右牛の身皮共至而大切に致す此所之者追々心易相成所へ行廻り 時角力を取るを見物致し処此所者日本人も角力取へしとすゝめ候故此方ゟも 壱人出而取候処日本之角力違かがむ事なし直に組合早速唐人をなけ付候処 其侭立上り又組付幾度も組付分け付不申其時此方之内壱人心付なけ付 其 侭おさへ居るへしと云右之通致と唐人立寄分け呉漸に分り申候夫ゟ段々 入替り取候得共日本人ゟ大によわく此処之角力は日本のじうじつの様に 被存候又有時海辺を通り時碇を壱丁に五人七人程つゝかゝり持出る是を見に此碇黒たん也 此方之若者皆にのけと□壱人に而古碇か□き持出し候得は唐人きもを けし申候 【頭注に○の記号】 其後は角力も取不申サルトリメンコ人と日本人と掛合候に付日本人壱人と唐人とは 五六人掛合候様被存候此処之者日本人ゟセイハ高ク候得共ふとりする者なし 寅二月廿三日戌頃出火有村中さわき火けし道具なし銘々竹を持火をたゝきけし