翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

目さまし草 - 翻刻

目さまし草 - ページ 27

ページ: 27

翻刻

異国(いこく)に一種(いつしう)たばこのけふりを吸(す)ふの具(ぐ)にほつかといふもの有(あり)正編(せいへん)に 其図(そのづ)を載(のせ)たり此具(このたうぐ)は世(よ)に珍(めつ)らかなる物(もの)なりと思(おも)ひしにこれも 百有余年(ひやくいうよねん)のさきすでに此方(こなた)に渡(わた)り其(その)用(もち)ひかたをも伝(つたへ)しにや磁(やき) 器(もの)にて此図(このつ)のごとく作(つく)れるもの有これ全(まつた)くほつかなりやきは 今の世(よ)に古今利(ふるいまり)と呼(よべ)る品(しな)にて絵 様(いやう)も 其頃(そのころ)のさまなれば二百年のむかし にはこれも用ひしと見(み)えたりこは 浪速(なには)の骨董舗(ふるだうぐや)に何(なに)とも知(し)らで 持(もち)古(ふ)りしを大浪(たいらう)石川君(いしかはくん)見(み) あたれりとて求(もと)め来(きた)りて大人(うし)に贈(おく)りしなり 尾花(をはな)がもとに曰《割書:本居宣長(もとをりのりなが)がたばこの|ことをかけるもの也》おもひ草(くさ)は秋(あき)の野(の)の尾花がもとに おふるとかや《割書:中略|》末条(すゑのくだり)にかくのみいみじくいひなすを云々 猶(なほ)おきかたき ものにやあしたにおきたるにもまして物(もの)くひたるにも大かたはなるゝをり こそなけれかう常(つね)にけぢかくしたしきものはなにかはあるさるをいみ しき願(ぐわん)たてものいみなどして七日もしは十日などたちゐたらむほど にぞ常(つね)はさしもおもはぬ此君(このきみ)の一日もなくてはあらぬことをばしるらむかしと記(しる)せり ○山東軒(さんとうけん)が所蔵(しよざう)《割書:赤穂義士(あかほぎし)大高源吾忠雄(おほたかげんごたゞを)俳名(はいみやう)子葉(しえふ)がごま竹のきせる|筒(つゝ)有(あり)元禄(げんろく)の昔(むかし)の物(もの)と知(し)れば其図(そのづ)をこゝに摸(うつ)し出す》       《割書:フシ》  《割書:シンチウ》           若竹も 《割書:フタ|クロガキ》         さゝた ■さひを     子葉                     残哉    《割書:ワレメアリトウヲ|モツテマク》 《割書:長八寸五分》 《割書:フシ》 《割書:廻 ̄リ三寸五分》