翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

目さまし草 - 翻刻

目さまし草 - ページ 31

ページ: 31

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煙草は性 酷烈(はげしく)油気(あぶらけ)と塩気(しほけ)ありすなはち吐下(はきくだす)の峻剤(きびしきくすり)なり痱(ひ)【左ルビ「ちうき」】 及 癱瘓(なんくわん)【左ルビ「なへしびれ」】不仁(ふじん)或は暈倒昏冐(めまひたちぐらみ)或は上気(のほせ)或は呼吸急迫(こきふきうはく)等の症を 主治す又 水銃方(すゐじうはう)薬中【左ルビ「こうもんよりくすりをつぐしかた」】にもこれを入れ用ふ又 嗅(か)ぐときは嚔(くさめ)を 止む一切の創傷(きりきず)浸淫(しんいん)悪瘡(あくさう)等凡此物 外科方中(げくわのやくはうのうち)に配合(あはせもちふ)る ものは急(きう)を緩(ゆる)め瘀腐(おふ)を除く等の事わきて効(しるし)あり 此物の功をなすは全く製法の塩と油にあり一体 胸膈(けうかく)の痰滞(たんたい)を疏(す) 通(か)す惣て諸(しよ)悪液(あくえき)内(うち)に蓄(とゞこほり)て諸症を生する者これを服して 甚効あり 葉の味 苛(から)く嘗(なむ)れば舌頭(したさき)にしみてさすが如き辛(からく)烈(はげし)きものを 択(えら)ひ取りて薬用(やくよう)となすべし其(その)主治(しゆうじ)は急(きう)を緩(ゆる)め瘀(お)を除(のぞ)く 能く金瘡(きんさう)を愈(いや)す或は其 瘡(かさ)久しく愈(い)えず変(へん)じて翻花(ほんくわ)をな す者或は墜堕撲(うちみ)傷或は虫獣螫傷(むしけだものにさゝれ)たるもの又は上気面赤(のぼせてかほあかく) 眼目(め)翳膜(かゝりもの)ある諸症又 殺虫(むしをころす)功もあり 風寒に属(ぞく)する頭痛或は手足 疼痛(いたむ)症には葉を取り炙(あぶ)りて 其痛所に一二遍も置ば甚効あり 歯痛(はのいたむ)には青汁(あをしる)を取り 布巾(ぬの)に浸(ひた)し其 蝕痛(むしばみいたむ)の所に置き或は細末(こな)となし傅(つ)けても亦 よし 金創諸部(いづれのところなりともきりきず)に被(かうふ)るものによし久しく治しがたきものに わきて効ありこれをつけんとする前に先(まづ)酒か小便を以て患(いたむ) 処(ところ)を洗ひ細布(ぢほそのきれ)を以て血(ち)を拭(のご)ひ浄(きよ)くしてこれをつくべし 胃(ひゐ)虚(きよ)して水穀(くひもの)消化(こなれ)がたき者又 生稟(むまれつき)胃気(ゐのき)弱き者此物一二